前立腺がんの検査

前立腺がんについて

前立腺がんについて日本では、年間10万人が新たに前立腺がんと診断されており、死亡者も年間1万人を超えています。発症者数や死亡者数は増加傾向にあり、2018年には男性のがんとして胃がん、大腸がん、肺がんを抜いて前立腺がんが罹患者数第一位になっています。
前立腺がんは腫瘍マーカーであるPSA検査が早期発見に有効であることがわかっています。日本では男性の10%程度しかPSA検査を受けていませんが、欧米では70~80%の男性がPSA検査を受けており、それによって前立腺がんによる死亡者数が減少傾向にあります。
前立腺がんは比較的ゆっくり進行するイメージがありますが、中には進行が速いタイプ、悪性度が強いタイプがあります。早期発見できれば患者さんごとに合わせた適正な治療が可能です。これまでPSA検査を受けたことがない方も、お気軽にご相談ください。

部位別がん罹患数

前立腺がんの検査

前立腺がんの可能性を調べるスクリーニング検査と、それで陽性になった場合に確定診断につなげる精密検査・病理検査に分けられます。
スクリーニング検査では、血液を採取して調べる腫瘍マーカーのPSA検査、直腸内触診、前立腺超音波 (エコー)検査があります。

前立腺がんのスクリーニング検査

スクリーニング検査は確定診断ではなく、前立腺がんの可能性を調べる検査です。陽性を指摘されたら、確定診断のための精密検査や病理検査が必要になります。

PSA検査

少量の血液検査でPSA(前立腺特異抗原)値を測定する検査です。PSAは健康な状態でも前立腺で作られていますが前立腺がんがあるとその値が上がってきます。基準値は4.0ng/ml以下です。腫瘍マーカーは一般的にがんになった方の治療効果や再発の可能性を調べるために行われますが、前立腺がんのPSA検査は早期発見にも有効性が高くなっています。
ただし、前立腺がん以外の前立腺肥大や尿路感染症でも異常が指摘されることがありますし、治療で服用している薬の影響を受けて数値が変わる場合もありますので、PSA検査について熟知している泌尿器科で検査を受けることをおすすめします。

直腸内触診

直腸越しに前立腺を触診して前立腺がんの有無を確かめる検査です。PSA検査で陰性でも、触診で前立腺がんが発見されることもあります。

前立腺超音波(エコー)検査

前立腺超音波(エコー)検査前立腺がんの発見に有効です。また、前立腺の容積を正確に測定することが可能なため、前立腺肥大症をはじめとした前立腺疾患の診断や適切な治療のために不可欠な検査です。

前立腺がんの精密検査

二次スクリーニング

一次スクリーニング検査のPSA検査、直腸内触診、前立腺エコー検査後に、MRI検査を行って前立腺の状態を詳細に確認します。MRI検査を病期診断の段階になってから行うこともあります。

確定診断

針生検で前立腺の組織を採取して病理検査を行って確定診断します。針生検が必要になった場合には、入院が可能な連携医療機関をご紹介してスムーズに検査を受けていただけるようにしています。

病期診断

前立腺がんと診断された後で、適切な治療を行うために必要となる検査です。CT検査、骨シンチグラフィー検査、MRI検査などによってがんの広がりから進行度を確認します。

前立腺がん検診

PSA定期検査

針生検を行った場合も、微細な前立腺がんが見逃されてしまっている可能性があります。定期的にスクリーニング検査のPSA検査を受け、早期発見につなげましょう。

よくある質問

前立腺がんの治療には手術が必要ですか?

前立腺を全摘除する手術療法が行われることもありますが、手術をせずに放射線療法、ホルモン治療が選択されることもあります。進行度や悪性度、年齢やライフスタイル、他の疾患の有無などによって適した治療は変わります。患者さんの状態と治療法のメリットとデメリット、リスクをしっかり理解した上で最適な治療法を選択する必要があります。前立腺がんは進行が遅く、寿命に影響しないケースもありますので、過剰な治療を防ぐために定期的なPSA検査などによる経過観察が行われる場合もあります。

手術が必要になったら、どうなりますか?

連携している高度医療機関をご紹介して、スムーズに手術を受けていただけるよう努めています。また、手術内容の詳しいご相談も当院では行っており、神経温存手術や手術支援ロボット(ダヴィンチ)を用いた内視鏡手術をご希望の場合も、可能な医療機関をご紹介しています。さらに、手術後のフォローは当院で受けることも可能です。

放射線治療を受ける場合は他に病院の受診が必要ですか?

提携医療機関の放射線治療医と協力して治療し、治療前のご相談や治療後のフォローは当院で行うことができます。重粒子線治療、外照射(IMRTなど)、小線源治療といった治療も必要に応じて対応可能です。

ホルモン治療は通院で可能ですか?

当院への通院でホルモン治療が可能です。通院頻度は、1~3か月に1度程度です。

抗がん剤の治療を行うこともありますか?

抗がん剤治療自体は外来の化学療法室を備えた連携高度医療機関で受けていただきますが、治療前のご相談や治療後のフォローは当院で行っています。

通院治療・定期検査

前立腺がん治療が終了した後も、定期的な通院が必要になります。前立腺がんは比較的再発までに時間がかかる傾向がありますので、10年間をめどにした通院が推奨されています。定期検査は基本的にPSA検査を行っております。

泌尿器がんの治療/
フォローについて

トータルケアを行っています

トータルケアを行っています前立腺がんが発見された場合には、患者さんのQOL(生活の質)の低下をできるだけ起こさないことも考慮して治療法を提案しています。前立腺は排尿や性生活にも影響する可能性があるデリケートな器官です。
患者さんのライフスタイルやお考えに合わせたトータルな治療やケアを行っていますので、ご希望や心配なことがありましたら些細な内容でも遠慮なくご相談ください。

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン当院では他の医療機関で前立腺がんの診断や治療を受けた方へのセカンドオピニオンにも対応しています。ご予約が必要ですので、まずはお電話などでご連絡ください。

当院の
セカンドオピニオン外来

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